最近はモバイルWi-Fiルーターを利用している方を目にすることも多くなりましたが、実際自分でモバイルWi-Fiルーターの契約をしようと思うと、やっぱり気になるのが通信制限じゃないですか?
月間7GBを超えると通信速度制限がかかる、っていうのがこれまでのモバイルWi-Fiルーターに対するイメージでした。
しかし、今はモバイルWi-Fiルーターでも「無制限」と書かれている広告をよく見かけます。
あれって本当なの?
とはじめは疑いましたが、もちろん嘘ではありません。
しかし、自宅のインターネット光回線のように「完全無制限」ではないんですよね。
モードの切り替えだったり、なんらかの条件が伴っているんです。
そこで、こちらのページではモバイルWi-Fiルーターの無制限プランや、無制限プランのあるモバイルWi-Fiルーターの比較などをしていきたいと思います。
月間7GBって結構あっという間に到達してしまうので、せっかくモバイルWi-Fiルーターを手に入れるなら無制限で利用できるものの方がいいですからね。
目次
モバイルWi-Fiルーターの通信制限
モバイルWi-Fiルーターのデータ量が月間7GB(キャリアやプランにより異なる場合があります)を超えると通信速度制限がかかります。
これは、スマホも一緒ですね。
契約プラン以上のデータ量を使用した時点で通信速度制限がかかってしまいます。
でも、これって昔はなかったんですよね。
じゃあなぜ今は通信制限なんてものがあるんでしょうか。
なんで通信制限があるのか
モバイルWi-Fiルーターのデータは基地局を通してやり取りが行われます。
基地局や回線にはそれぞれデータを処理できる限界がありますので、もしも通信制限を設けていなかった場合、多くの利用者が大量の通信をするようになります。
すると、基地局や回線の処理能力を超えた通信量が発生してしまって、回線の品質や速度が著しく低下してしまいます。
そうした事態を防ぐ為に、月間データ使用量の決めたり、それを超えると通信制限をしたりするんですね。
通信制限がなかった時代は、まだ今ほどやり取りされるデータ量が少なかった為、通信制限がなかったんです。
今は誰もがスマホを持っていて、パソコンやタブレットを使うのでこうした制度を設けなければ回線が常に混雑していてまともに通信ができなくなってしまいます。
通信制限中の速度ってどのくらい?
モバイルWi-Fiルーターが通信速度制限にかかると、最大128kbpsしか速度が出なくなってしまいます。
ざっくり言うと、通信制限がかかる前の100分の1くらいの速度になります。
でも、128kbpsと言われてもどれくらいなのかいまいち感覚がわからない方の為にわかりやすく説明すると、例えばなにか調べたくてブラウザを開こうとすると、表示されるまで数十秒かかります。
メールの送信などは、画像を含んでいなければそれほど気になるような問題はないでしょう。
TwitterやFacebookは画像を含むページがあるので、開くまで時間がかかる場合があります。
LINEは割と問題なく利用することができます。
メッセージのやり取りはもちろんですが、通話もそれなりに使えるんですよね。
YouTubeなんかは、通信制限中はまず利用できません。
トップ画面が表示されるまでにまずとても時間がかかります。
やっと表示されても、また検索をかけると表示されるまでかなり時間がかかります。
動画再生はまず無理でしょう。
通信制限の解除方法
もしもモバイルWi-Fiルーターが通信制限にかかってしまったら、解除されるまで何もできないかというとそうではありません。
どうしても必要ということであれば、通信制限は解除することができます。
しかし、通信制限の解除には追加データ容量の購入が必要になります。
■ワイモバイル
500MB/500円
■WiMAX
500MB/500円
ワイモバイルの場合は「快適モード」というものがあって、快適モードになっている場合は、月間データ容量を超えた時点で自動的にデータ容量が追加されていきます。
快適モードではない場合は、端末から購入手続きをすることですぐに速度制限が解除されます。
WiMAXは、手動でのデータ量追加購入になります。
モバイルWi-Fiルーターの無制限プランとは
追加データ容量の購入で、モバイルWi-Fiルーターの通信制限は解除されるといいましたが、そもそも無制限のプランにしていればそんなことする必要はありません。
もちろん、月間7GBのプランに比べると料金はあがりますが、それでもたくさん使う方にとっては無制限プランは必要です。
しかし、モバイルWi-Fiルーターの無制限プランはいくつか利用するにあたって条件があります。
間違った使い方をしてしまうと、無制限にはならずに速度制限がかけられてしまうので注意が必要です。
条件とは
例えばWiMAXだと、「ギガ放題」というプランへの加入が必要です。
ただし、ギガ放題プランでも通信制限がかけられてしまう場合があります。
それは、3日間で10GBを超える通信をした場合です。
いくら無制限プランといっても、短期間に大量の通信を行うとさすがに通信速度制限がかけられてしまうんですね。
そしてもうひとつは、「au 4G LTE」の利用です。
WiMAXでは、端末によりますがWiMAX・WiMAX2+・au 4G LTEというモードが利用できます。
この中でau 4G LTEは最も速度とエリアが広いモードになりますが、au 4G LTEをちょっとでも使ってしまうとその月は7GBまでしか利用できなくなります。
ノーリミットモードと呼ばれているWiMAX通信であってもそれは変わりません。
ワイモバイルの場合は、「Pocket WiFiプランL」という料金プランでなおかつアドバンスモードを利用しなければ無制限にはなりません。
しかしこのアドバンスモードが利用できるのは「AXGP」という通信方式が使えるエリアのみ。
AXGPが利用可能なエリアは狭いのでどこでも使えるとは思わない方がよいでしょう。
また、通常の通信モードで月間7GBを超えてしまうと、それからアドバンスモードに変えて通信速度制限はかかったままになります。
無制限プランのあるモバイルWi-Fiルーター
ではここからは無制限プランがあるモバイルWi-Fiルーターをいくつかご紹介していきたいと思います。
WiMAX
WiMAXは先ほどもご紹介しましたが、「UQ Flatツープラス ギガ放題」というプランで無制限利用が可能です。
ただし、ハイスピードプラスエリアモードを利用してしまうと月間7GBまでとなってしまうので注意が必要です。
WiMAXの下り速度は最大440Mbps。
利用可能なエリアも広く、auスマートバリューも適用可能なのでauユーザーにも人気があります。
ワイモバイル
ワイモバイルはPocket WiFiプランLでなおかつアドバンスモードの利用で無制限となります。
ただし通常のモードで月間7GBに達してしまうとアドバンスモードも速度制限がかかった状態となってしまいます。
Pocket WiFi 603HWなら最大速度は下り612Mbps。
人口カバー率99%以上でエリアも広く、ソフトバンク光などとセット利用で毎月最大1,000円の割引も受けられます。
まとめ
モバイルWi-Fiルーターには無制限で利用できるプランがありますが、キャリアやプランによって無制限で使えるモードとそうではないモードがあったりしますので注意が必要です。