モバイルWi-Fiルーターはビジネスシーンはもちろんですが、それ以外でも手軽にインターネットが利用できるツールとして利用している方が増えてきています。
例えば、一人暮らしの方なんかは自宅に光回線を引くよりも簡単でなおかつ通信費用を安く抑えられるとして人気がありますね。
また、モバイルWi-Fiルーターの最大のメリットといえば、どこでもネットが利用できる点にあります。
モバイルWi-Fiルーター端末を持ち運べば、自宅に限らず外でもすぐにWiFi接続をしてインターネットが使えますから、旅行先などでも手軽に利用できます。
外で利用できるWi-Fiといえば、スタバをはじめとしたカフェなどでフリーWi-Fiスポットがありますが、フリーWi-Fiは暗号化されていない接続が多い為、セキュリティ面でかなりリスクがあると言われています。
暗号化されていない通信を利用すると、その通信内容が第三者に盗み見されるばかりか、IDやパスワードを盗まれてしまって不正ログイン被害に遭ってしまう可能性もあります。
そうした観点から、外でインターネットを利用する場合には、フリーWi-FiスポットではなくモバイルWi-Fiルーターの利用がおすすめなんですね。
しかし、モバイルWi-Fiルーターもそのまま利用していた場合には、セキュリティが万全とはいえません。
そこで、今回はモバイルWi-Fiルーターを利用するにあたり、よりセキュリティを強化する為のポイントをご紹介していきたいと思います。
目次
モバイルWi-Fiルーターの設定
モバイルWi-Fiルーターのセキュリティを高める為には、正しい設置が必要です。
モバイルWi-Fiルーターを利用しているからといって、何もしない状態では安全とは言えませんし、最悪の場合通信内容を盗み取られてしまう可能性だってあるんです。
そういった被害に遭わないようにする為にも、モバイルWi-Fiルーターの正しい設定を知っておきましょう。
他人が接続できないようにする
モバイルWi-Fiルーターにスマホやパソコンを接続する場合、ネットワークの中からその端末の「SSID」を見つけて接続します。
例えば、ワイモバイルのGL10Pという端末の場合の初期のSSIDは「EMOBILE-GL10P-●●●」というようなものになっています。
これをネットワークから見つけて接続をする訳ですが、このSSIDではワイモバイルのモバイルWi-Fiルーターだということが一目でわかってしまいます。
そこで、このSSIDを任意のものへ変更してしまいます。
すると、そのモバイルWi-FiルーターのSSIDは自分しか知らないので、第三者から見つけにくくなります。
そもそもモバイルWi-Fiルーターは接続するのにパスワードが必要ですが、SSIDも変えることでよりセキュリティを高めることができます。
暗号化通信
モバイルWi-Fiルーターは基本的に通信が暗号化されています。
しかし、その暗号化にもいくつかの規格があって、その種類によってセキュリティレベルが違います。
そこで、暗号化の規格をそれぞれ見ていきましょう。
WEP
WEPは、一番簡単な暗号化方式だと思ってください。
通常は暗号化されたネットワークに接続する場合には、暗号キーの入力などが必要ですが、WEPはそうしたものは不要で簡単に接続ができます。
もともと、暗号化の方式としては一番早くに開発されたものということもあり、その手軽さはありますがセキュリティ面で考えると、暗号化されてはいるものの形だけのようなもので安全性は低いです。
WEPしか利用できない端末は最近はあまり見かけないので大丈夫だと思いますが、そういった端末はできる限り利用しないことをおすすめします。
WPA
WPAはWEPよりも新しい暗号化方式で、通信中にも暗号キーが変更されるなど、よりセキュリティの高い通信方式として知られています。
ただし、WEPよりはましといった感覚で、決して万全な訳ではありません。
第三者に暗号が解読される可能性はあると考えておいた方がよいでしょう。
WPA2
WPA2はWPAのセキュリティをさらに強化した通信方式で、最新のモバイルWi-FiルーターにはこのWPA2が採用されています。
現在モバイルWi-Fiルーターで利用できる暗号化通信の中では最も強固なセキュリティと言えるでしょう。
ですから、モバイルWi-Fiルーターをこれから手に入れる場合には、WPA2が採用されている端末を選ぶことをお勧めします。
SSIDのステルス
先ほど出てきたモバイルWi-FiルーターのSSIDですが、その名前を変更するだけではなく、SSIDそのものを隠してしまう(ステルス)ことも実は可能なんです。
そもそもSSIDが表示されていなければ、第三者が接続しようとすることもなくなりますよね。
設定方法は端末によって異なりますので、セキュリティを高めるにはSSIDのステルス化も是非行っておきましょう。
MACアドレスフィルタリング機能
MACアドレスフィルタリング機能を使えば、指定した端末以外からモバイルWi-Fiルーターに接続することができなくなります。
この方法がもっともセキュリティが高いかもしれませんね。
MACアドレスとは、スマホやパソコンそれぞれが持っているもので、同じものは存在しません。
ですから、モバイルWi-Fiルーターに自分のスマホとパソコンのMACアドレスを登録しておけば、それ以外の端末からは接続ができなくなります。
プライバシーセパレーター
モバイルWi-Fiルーターに自分以外の人も接続させる場合には、プライバシーセパレーター機能を利用することをお勧めします。
プライバシーセパレーターとは、同じモバイルWi-Fiルーターに接続している端末同士の通信をできなくする機能です。
なんらかの理由で同じモバイルWi-Fiルーターに複数の接続を行っている場合には、同じネットワークの中にいるのでセキュリティは極めて低い状態と言えます。
でも、プライバシーセパレーターを設定すれば、こちらの端末へ通信を行うことができないのでリスクを抑えることができます。
SSL通信
モバイルWi-Fiルーターの設定ではありませんが、ネットで個人情報を入力する場合には、そのサイトがSSL通信可能かどうか確認しましょう。
SSL通信が可能かどうかを確認するには、サイトのURLを見ます。
URLが「http://~~」となっているものはSSL通信になっていません。
SSL通信になっているURLは「https://~~」となっていて、ブラウザにも「保護された通信」という表示が出るのですぐにわかります。
このSSL通信に対応しているサイトなら、個人情報を入力してもその内容を盗まれるリスクはかなり低いと言えるでしょう。
まとめ
モバイルWi-Fiルーターのセキュリティを強化するには、的確な設定が必要です。
・通信の暗号化(WPA2)
・SSIDの変更とステルス化
・MACアドレスフィルタリング
・プライバシーセパレーター
これらの設定を行うことで、モバイルWi-Fiルーターのセキュリティは各段に上がります。
ただのネットサーフィンだけであれば、それほどセキュリティにこだわる必要はないかもしれませんが、何かにログインしたり、ネットバンキングのような重要な通信を行う場合には、しっかりとセキュリティ対策をしておきましょう。
ちなみに、当然のことですがパソコンにはウイルス対策ソフトを必ず導入してからインターネットに接続するようにしましょう。
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