WiMAXは数あるモバイルWi-Fiルーターの中でももっともメジャーなブランドの一つです。
ネット上にあったデータによると、モバイルWi-Fiルーターを実際に使っている方のうちの半数がWiMAXを利用しているとありました。
やはりWiMAXの知名度はかなり高いようですね。
おそらく、モバイルWi-Fiルーターが欲しいとなった時に、多くの方が「WiMAXじゃない?」という風に思い浮かべて契約をしているんだと思います。
もちろん、ただ名前を知っているからというだけではなく、WiMAXのサービスが良いから使っている方も大勢いると思いますが…
逆に、WiMAXを契約して使ってみたけど何かしらの不満があって解約をする方がいるのも事実です。
そこで、今回はWiMAXを使ってみたけど解約してしまった方の不満の理由を調べてみました。
これからモバイルWi-FiルーターやWiMAXの契約を検討している方は、契約する前に一度WiMAXについてしっかり理解してから、契約を検討することをおすすめします。
目次
回線状況に関する不満
せっかく毎月料金を支払っているのに、回線がまともに使えなかったりストレスが多いのはちょっと困りますよね。
回線速度と安定性
WiMAXには3つのモードがあります。
・ノーリミットモード
WiMAX回線を利用した通信方法で、3つあるモードの中では最も回線速度が遅くなります。
そのかわり、WiMAX回線は月にどれだけデータ量を使っても通信速度制限はかかりません。
高速通信を必要としない方で、とりあえずネットがつながればいい、というくらいの使い方をする方向けのモードです。
・ハイスピードモード
WiMAX2+回線を利用できます。
WiMAX2+はWiMAXに比べて速度が速く、下り最大440Mbpsが利用できます。
現在のWiMAXではこのWiMAX2+回線が標準回線となっていて、ギガ放題プランにすればWiMAX2+回線が月間データ量無制限で利用することができます。
・ハイスピードプラスエリアモード
ハイスピードプラスエリアモードにすると、WiMAX2+とau 4G LTEの2種類の回線を利用することになります。
基本的にはau 4G LTEの回線を利用しますが、エリア外だったり電波を拾うことができなかった場合にはWiMAX2回線に接続されます。
WiMAX2+回線は周波数が高い為、通信速度は速いですがその分障害物に弱く、建物内などでは電波が弱くなる傾向があります。
しかし、au 4G LTE回線は周波数が低くて障害物に比較的強いという特徴を持っています。
つまり、利用する場所によって最適な回線を選んで接続してくれるんですね。
このようにWiMAXでは状況に応じていろいろな回線を使い分けることができます。
しかし、WiMAXを実際に使ってみたら全然速度が出ないとか、圏外で使えないといった不満を上げる方もいます。
まず回線速度ですが、WiMAX2+なら下り最大440Mbpsとなっていますが実際に下り440Mbpsが出ることはまずないと思った方がよいでしょう。
こうしたインターネット回線の速度に関する表示は、ベストエフォートといって、あくまでその回線が出すことができる最大値を表記しています。
しかし、インターネット回線は同時に接続する人が増えればそれだけ回線速度は遅くなります。
また、モバイルWi-Fiルーターの場合は特に、使う場所や環境によって速度は大きく変わります。
ですから、WiMAXを使ってみて下り最大440Mbpsが出ないからといってそれは別に詐欺でもなんでもないのです。
だって、WiMAX以外のモバイルWi-Fiルーターや光回線だって同じことなんですから。
エリア
エリアに関してはキャリアによって違いがあったりします。
例えばWiMAXとワイモバイル、ドコモではそれぞれ使用している基地局などが異なりますので、エリアも違ったりします。
また、使用している回線の周波数によって建物内や地下でも電波が通りやすいものとそうでないものがあります。
ですから、もしかしたら同じ場所でもキャリアが違うだけで快適だったり、そうでなかったりということはあるかもしれません。
もし、WiMAXを屋内で使っていて回線が不安定だと思ったら、とりあえず端末を窓際に置いてみると少しは改善できるかもしれません。
通信速度制限
WiMAXは、料金プランや使用するモードによって月間データ利用量が違います。
ギガ放題プランは、月間データ量の上限がなしとなっていて、ツープラスの場合は月間7GBとなっていますので、それを超えると通信速度制限がかかります。
また、ギガ放題プランであってもハイスピードプラスエリアモードを利用すると、その月は月間7GBを超えると通信速度制限がかかります。
WiMAXでは、月間データ量以外にも3日間で10GB以上利用すると、通信速度制限をかけられる場合があります。
こうした通信速度制限に関するところは、他のモバイルWi-Fiルーターと比較してもそれほど差はありません。
あるとすれば月間データ量の違いですね。
他のキャリアの場合、月間データ量無制限で利用できるプランもあれば、基本的には月間7GBとなっていて、上限を超えた時点で速度制限がかかり、解除には追加データ量の購入という形をとっているところもあります。
また、3日間での通信速度制限についても他のモバイルWi-Fiルーターでも制限はありますので、WiMAXが特別良い悪いといったことはないと思います。
もし、月間7GBも使わないということであれば制限のあるプランの中で安いプランを選ぶのでも良いでしょう。
料金に関する不満
WiMAXはモバイルWi-Fiルーターとしては超が付くほど有名ですので、とりあえずWiMAXにしておけばいいかといった感じで契約する方も多いと思います。
確かに昔からある大手のサービスなので安心感はありますよね。
WiMAXの評判は?
ネット上でのWiMAXの口コミや評判をピックアップしてみました。
やっぱ山奥ではWiMAXだめだった 据置ルーターむだになった…… スマホアプリ更新できないとゴミになるからブロードバンド接続はもはや暮らすための必須要件 pic.twitter.com/J1POfsdnYm
— 現代視聴覚文化評論Ⅰ@(ふ´﹏`ち)ノ (@Fuchi_JPN) 2017年8月9日
ソフトバンクのポケットWiFiをやめてWiMAXにした。はえー!
って今まで速度規制が掛かっていて、ウィキを開くと5分以上待たないと開けないと言うとても21世紀の日本とは思えない状態だったから当然か。— ROY (@royhoshino) 2017年8月9日
京王新宿駅からの地下トンネルでWimax使えるように改善されてる((((;゜Д゜)))
— うらら (@yuuani) 2017年8月9日
WiMAXの回線は周波数が高いので高速通信が魅力でもあります。
ただ、利用可能なエリアや建物内で使えるかどうかというところでいうと、WiMAXの通信エリアについては、今も拡大中のようですので、今後使えなかったところでも使えるようになる場所が増えそうです。
契約前にはエリアの確認は必須ですが、建物内などで使えるかどうかというのは、正直なところ実際に使ってみないとなんとも言えません。
モバイルWi-Fiルーターのお試し利用で電波状況を確認
モバイルWi-Fiルーターの契約はその多くが3年契約です。
3年契約を結んでしまってから、いざ使ってみたら自宅だと電波が弱い、届かないといった事態になってしまったら大変ですよね。
そうならない為におすすめなのが、短期レンタルで実際に使って確かめてみるという方法です。
一度使ってみれば、電波が届くかどうかもはっきりわかりますからね。
国内Wi-Fiレンタルサービスで今おすすめなのが『モバイルピース』というサービスです。
モバイルピースは1日からの短期レンタルが可能で、選べる機種もWiMAXからワイモバイル、ソフトバンク、ドコモまでそろっていますので、気になる機種をまとめてレンタルしてみて、一番速い回線はどれか判別することもできます。
まとめ
WiMAXに不満を持って解約する方の主な原因は、回線速度や料金に関するものです。
回線速度についてはWiMAXは比較的速い方ですが、その分建物などの障害物に弱いところがあります。
料金に関しても、特別高いということではありませんが、もう少し安く済むモバイルWi-Fiルーターがあったりします。
その辺を踏まえて、どの端末が一番自分に合っているかを検討してみてください。
なお、自宅でちゃんと使えるか不安という方は、一度モバイルピースでレンタルして使ってみると、不安も解消できるかと思います。