WiMAXを使っていて、急に速度が遅くなったなと感じたことはありませんか?
それが、一時的なものであればいいのですが、頻繁にそういうことがあったり、ずっと速度が遅いと不便ですしイライラしてしまいますよね。
本来、WiMAXは外でも高速通信が可能なモバイルWi-Fiルーターとしてサービスを提供されていますから、速度が遅いというのはどうにも納得がいきません。
しかし、実はWiMAXの速度が遅くなっている原因は、使い方のせいだったりすることもあるんです。
そこで、WiMAXの速度が遅くなった場合の原因と、その対策について解説していきたいと思います。
目次
【原因①】通信速度制限
WiMAXは使い方によって通信速度制限がかけられてしまう場合があります。
WiMAXは通信速度制限がかけられてしまうと、概ね1Mbpsしか速度が出なくなってしまいます。
最大440Mbpsのものが1Mbpsになったらそれは当然遅く感じますよね。
ということでWiMAXの通信速度制限について詳しく見てみましょう。
ギガ放題でも月間7GBで通信速度制限に?
WiMAXには料金プランが2種類あって、通常のプランだと月間データ量が7GBを超えると通信速度制限の対象となります。
もし、7GBを超えている可能性がある場合は、My UQにログインしてみましょう。
My UQにログインすると、通信量照会で現在の通信量を確認することができます。
もし、頻繁に月間7GB以上使うようなら、ギガ放題にした方がいいかもしれませんね。
ただし、ギガ放題にしていても通信速度制限がかけられてしまう場合があります。
それは、「au 4G LTE」を使用した場合です。
ギガ放題ではWiMAX2+は月間データ量上限なしで利用できますが、au 4G LTEは月間7GBまでとなっています。
例えば、au 4G LTEをちょっとだけ使ったとしても、その月は月間7GB制限となってしまうので、その後WiMAX2+しか使っていなくても7GBを超えると通信制限になりますので注意が必要です。
3日間で10GB以上使うのもNG
月間7GBを超えると通信速度制限がかかってしまうことは割とよく知られていますが、3日間で10GBを超えると通信速度制限がかかることは意外と知らない方も多いようです。
もし、直近3日間で10GBを超えてしまった場合は、その翌日18時頃~翌2時頃までの間、最大速度が概ね1Mbpsとなってしまいます。
ちなみに、WiMAX2+の「データ量通知サービス」というものがあって、メールアドレスを登録すれば直近3日間で10GBを超えた場合に通知メールが届くサービスもあります。
10GBってどれくらい?
3日間で10GBと言われても、10GBってどのくらい使ったら到達するのかよくわからないですよね。
これについてはWiMAXのサイトに目安がありました。
YouTubeを再生した場合の時間なので分かりやすいですね。
再生画質 | 10GB到達までの再生時間 |
---|---|
超高画質 | 約7時間 |
高画質 | 約13時間 |
標準画質 | 約47時間 |
低画質 | 約83時間 |
【原因②】WiMAX2+を使っていない
WiMAXには3つの通信モードがあります。
・ノーリミットモード(WiMAX)
・ハイスピードモード(WiMAX/WiMAX2+)
・ハイスピードエリアモード(WiMAX2+/au 4G LTE)
このうち、ノーリミットモード(WiMAX)は料金プランに関係なくデータ量は上限なしの使い放題となっています。
ただし、最大速度が13.3Mbpsとなっていてかなり遅いのです。
もし、通信速度が急に遅くなったと感じた場合には、このノーリミットモード(WiMAX)になっていないかチェックしてみましょう。
WiMAXとWiMAX2+の差は歴然
現在のWiMAX2+対応最新端末では、下り最大440Mbpsとなっていますので13.3MbpsのWiMAXと比べると明らかにWiMAX2+の方が速いです。
長時間動画を見続けるような使い方をする場合は別ですが、そうではないならできるだけWiMAX2+を使った方が良いでしょう。
WiMAXでも、ハイスピードモード(WiMAX2+)を標準モードと明記しているくらいですからね。
WiMAXの速度は以前より低下している
ノーリミットモード(WiMAX)は、サービス開始当初は40Mbpsくらいありました。
しかし、現在はほとんどのエリアで13.3Mbpsとなっています。
これは、WiMAX回線の質が落ちたのではなく、WiMAX2+のキャリアアグリゲーションを導入しているからです。
//wifi-hikaku.net/carrieraggregation/
どういうことかというと、WiMAX2+の回線を強化する為に、今までWiMAX回線に割り当てていた周波数帯域を一部WiMAX2+に割り当てるようになったのです。
それにより、WiMAX2+は最大440MbpsとなりましたがWiMAXは13.3Mbpsに下がったという事です。
WiMAXは2018年で終了予定
WiMAX2+が主流となってきたことにより、ノーリミットモードで使用しているWiMAXは2018年に終了となります。
今後はWiMAX2+とau 4G LTEを使い分ける形になるんですね。
【原因③】端末が古い
現在使っているWiMAXの端末が古いと、速度が遅い場合があります。
機種により対応速度は違う
現在UQコミュニケーションズのサイトで確認できるWiMAX端末です。
端末によって最大速度がかなり違うことがわかると思います。
もし、これよりも古い端末を利用していた場合は、さらに速度が遅い場合があります。
端末の対応速度が遅いと、WiMAX2+自体がどれだけ速くなっても対応速度以上の速さになることはありません。
【原因④】電波状況が悪い
固定回線に比べてWiMAXは利用する場所によって電波状況がかなり違ってきます。
建物内
基本的にエリア内であれば、建物内であっても利用することはできます。
しかし、建物の構造などの影響でどうしても電波の受信が弱くなってしまうことがあります。
モバイルWi-Fiルーターの中でも特に周波数の高いWiMAXは、通信速度が速いのが特徴ですが、その代わり障害物をよけるのが苦手です。
つまり、建物内にいると外からの電波が建物に反射してしまってうまく受信できない場合があるのです。
地下
WiMAXが利用できる地下鉄や駅は以下の通りです。
【北海道・東北】
・札幌市営地下鉄
・仙台市地下鉄
【関東】
・小田急電鉄
・京王電鉄
・京成電鉄
・京浜急行電鉄
・埼玉高速鉄道
・相模鉄道
・新京成電鉄
・西武鉄道
・つくばエクスプレス
・東急電鉄
・東京メトロ
・東京モノレール
・東京臨海高速鉄道
・東部鉄道
・東葉高速鉄道
・都営地下鉄
・北総鉄道
・横浜市営地下鉄
・横浜高速鉄道
【中部】
・名古屋市営地下鉄
・名古屋鉄道
【関西】
・大阪市営地下鉄
・北大阪急行
・京都市営地下鉄
・神戸市営地下鉄
・京阪電気鉄道
・近畿日本鉄道
・山陽電機鉄道
・泉北高速鉄道
・阪神電車
【九州】
・福岡市地下鉄
エリア外
WiMAXサービスの提供エリア外にいると、残念ながら電波は届きません。
エリアについてはUQコミュニケーションズのサイトで確認ができます。
【対策①】ギガ放題にする
月間データ量の制限を超えてしまって通信速度制限がかけられている場合は、ギガ放題にすることで上限がなくなります。
ただし、au 4G LTEを使用するとギガ放題でも7GBの制限がかかってしまうので注意しましょう。
また、スマホのように通信速度制限がかかってから追加データを購入して通信速度制限を解除するということはWiMAXではできません。
【対策②】WiMAX2+がダメならau 4G LTE
WiMAX2+を使っていても圏外だったり電波が弱いと感じた時には、ハイスピードエリアモード(au 4G LTE)に切り替えることで、電波状況を改善できることがあります。
WiMAX2+とau 4G LTEの違い
WiMAX2+とau 4G LTEの違いですが、まず速度についてはWiMAX2+の方が速いです。
LTEオプションで利用できるau 4G LTEなので速度も速いと勘違いされることも多いですが、au 4G LTEは決して速度が速くなるサービスではありません。
au 4G LTEはWiMAX2+の電波が届かない場所や山間部などでも対応している場合があります。
よって、WiMAX2+がダメな場合にau 4G LTEへ切り替えることで、通信が可能となる可能性があるのです。
【対策③】最新端末へ機種変更する
端末によって対応速度が違いますので、古い機種や速い速度に対応していない端末を使っているとWiMAXの高速通信が十分に発揮できません。
通信速度にこだわるなら、最新の端末を利用しましょう。
【対策④】場所移動or端末を動かす
建物内で電波が届かないからと言ってすぐにあきらめる必要はありません。
窓際に端末を移動
もし、建物の中でWiMAXの電波が弱い時には、端末を窓際に置いてみましょう。
そうすることで、受信状況が改善されて通信速度も元に戻る場合があります。
まとめ
WiMAXを使っていて、急に速度が遅くなったと感じた場合には以下のような理由と対策があります。
・通信速度制限
→ギガ放題にする、au 4G LTEを使わない。3日間で10GBを超えない。
・WiMAXを使っている
WiMAX2+を使う
・端末が古い
→最新端末に機種変更
・電波が悪い
→端末を窓際に置いてみる。au 4G LTEにしてみる。
速度が遅いなと思ったらまずは通信制限にかかっていないかを確認し、そのうえで上記を試してみてください。
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